一般管理者として、コンテンツ管理(CM)サイトを使用してサイトを構成および管理します。CMサイト、およびCMサイトとオンラインサイトの関係を理解することから開始します。
次の各トピックでは、コンテンツ管理の概念に関する概要情報を提供します。
ビジネスユーザーを構成して、コンテンツエントリフォームやその他のオーサリングツールにリンクし、オンラインサイトのサービスをブラウザに表示するためのパブリッシュシステムと配信システムをユーザーに提供することについて説明します。これは、それ自体がサイトまたはサイトの集合であるWebサイトの基盤を作成するために必要です。
サイト基盤を構成すると、ユーザーはOracleWebCenterSitesにログインし、コンテンツを作成および管理できます。入力したコンテンツは、OracleWebCenterSitesデータベース内の表に保存されます。配信の準備が整うと、コンテンツがデータベース表から取得され、書式設定されて、Webサイトとしてブラウザに表示されます。
OracleWebCenterSitesは、CMサイト、バックエンドとして機能できる最小単位として定義されます。CMサイトでは、WebCenterSitesユーザーがデータベースに保存されるコンテンツを作成し、パブリッシュ-配信システムを起動します。WebCenterSitesでは、オンラインサイトのバックエンドに構成できるCMサイトの数またはサイトを構成する方法の数に制限はありません。
WebCenterSites管理者は、CMサイトの構成とレプリケート、および日々の使用の管理など、業務全体でCMサイトを使用します。これらは業務における重要な部分であるため、CMサイトの定義方法、これらの構成方法、およびWebサイトとどのように関連するのかを理解する必要があります。
OracleWebCenterSitesによって強化されたオンラインサイトは、サイト訪問者が対話するページセットです。オンラインサイトは、パスワードで保護したり、誰もがアクセス可能にすることができます。プライベートドメイン内で厳密に運用し、企業ネットワークや部門内ネットワークなどのように排他的なサイトにすることもできます。
オンラインサイトはCMサイトによってモデル化できます。その性質に関係なく、オンラインサイトは、選択するモデルに応じて、単一のCMサイトまたは多数のCMサイトに由来します。すべての製品ガイドで使用されているオンラインサイトという用語は、総称的にWebサイトを指します。
CMサイトは、OracleWebCenterSites内のコンテンツ管理単位です。これは、オンラインサイトのコンテンツのソースで、オンラインサイト全体を表すことも、そのセクションのいずれかを表すこともできます。
注意:
今後、サイトという用語が修飾語句なしで使用される場合、これはCMサイトを意味します。
サイトは、まずオンラインサイトの作成者および管理者を定義し、次に両者に権限と必要なコンテンツ管理ツール(コンテンツエントリフォーム、コンテンツレンダリングテンプレート、ワークフロープロセス、スタートメニューアイテム、パブリッシュ方法および配信システム)を提供するために構成する必要があるオブジェクトです。サイトの構成プロセスには、サイトコンポーネントの作成のみでなく、コンポーネント同士のアソシエーションも含まれます。アソシエーションを作成することによって、次の図に示すようなサイトが定義されます。
図2-1ユーザーロールとACL
サイトは名前(これも管理者によって構成されます)で識別され、WebCenterSitesのデータベースに格納され、権限のあるユーザーのインタフェースにリストされます。適切なロールを持つユーザーは、サイトにアクセスできます。サイト内で、ロールはOracleWebCenterSitesインタフェースの特定の機能(スタートメニューアイテムなど)に対するユーザーのアクセスを管理します。ACLはコンテンツ(データベース表)に対するユーザーの権限を管理します。(ロールによってアクセス可能となった)インタフェース機能を介して、ユーザーは(ACLで定義された)権限を作動させることができ、特定のタイプのコンテンツを作成および管理するためのデータベース表での処理が可能です。
一般に、OracleWebCenterSitesシステムには、それぞれが機能および構成において固有の数多くのサイトがあります。ユーザーは、WebCenterSitesにログインする際に、作業するサイトを選択することも必要です。サイトは他のサイトから独立していることもあれば、共通のユーザーセットがある場合には他のサイトとアセットを共有することもあります。
このリリースで、WebCenterSitesは、サイト作成プロセスを高速化する、サイトランチャと呼ばれるサイトレプリケーションユーティリティを提供します。サイトを最初から作成するのではなく、必要に応じて構築済のサイトをレプリケートし、そのレプリケートを修正して、WebCenterSites環境内で新しいサイトとしてスピンオフさせることができます。
サイトのコンポーネントがサイト固有なのではなく、これらのコンポーネントのアソシエーションがサイト固有であることを理解することが重要です。
サイトコンポーネントは、システム規模のプールに存在するか、作成する必要のある構成です。このプールから、サイトを作成するために相互にやり取りする必要のあるコンポーネントを選択し、これらのコンポーネントを互いに関連付け、サイト名を割り当てます。コンポーネントはシステム全体であるため、再利用が可能です。つまり、あるサイトの形成に使用されるコンポーネントを別のサイトの形成に使用できます。
コンテンツプロバイダには、サイトコンポーネントはサイト固有に見えることに注意してください。ただし、サイト上でコンテンツプロバイダが作成するアセットは、確かにそのサイトに固有です。アセットは他のサイトにコピーしたり、他のサイトと共有できます。
次の表にサイトコンポーネントをリストします。そのほとんどが必須です。オプションのコンポーネントは、ビジネスニーズやユーザーの好みによって異なります。開発者がコードベースのコンポーネントを担当し、管理者がその他すべてのコンポーネントを担当します。
サイトコンポーネントは一般に複雑な構造で、特にデータモデルは複雑です。これについては、後続の項で説明します。データモデリングの詳細は、『OracleWebCenterSitesでの開発』のデータモデルの構築に関する項を参照してください。
表2-1サイトコンポーネント
CMサイト定義
ユーザー
これらのサイトコンポーネントの詳細は、次の各項を参照してください。
CMサイト定義は、CMサイトのコンポーネントです。これは、サイト名とオプションの説明で構成され、どちらも管理者によって指定されます。サイト名は、オンラインサイト、ビジネストピック、部門の業務またはその他のタイプのコンテンツを表すことができます。いずれの場合でも、サイト名によって、サイト内のユーザーが開発および保守を担当するビジネステーマが設定されます。
サイト名を指定すると、WebCenterSitesは、Adminインタフェース内のサイトを表すノードを作成します。さらに、サイトにコンポーネントをリンクするため、デフォルトサブノードを追加します。アセットタイプサブノードはサイトへのデータモデルのリンク用、ユーザーサブノードはサイトへのユーザーのリンク用です。
コンテンツプロバイダにとって、サイトは表示制御メカニズムです。サイトによって、権限のあるユーザーは、WebCenterSitesインストール内の特定のコンテンツにアクセスできます。サイトが適切に構成されている場合、その名前はコンテンツプロバイダのインタフェースに表示され、コンテンツプロバイダはそのサイトを選択し、ロールおよび権限に従ってサイト内を移動できます。
データモデルはサイトのコンポーネントです。これは、アセットタイプ(データベース表)と、コンテンツプロバイダが使用するため開発者によりコード化されたアセットタイプ定義のセットで構成されます。開発者がコンテンツプロバイダに可能なかぎり幅広いコンテンツ管理オプションを備えられるように、WebCenterSitesでは3種類のアセットタイプをサポートしています。
通常、開発者は作成したアセットタイプをテストしてから管理者に渡し、管理者が(アセットタイプノードから)これらをサイト定義にリンクして、サイト構成プロセスの別の手順を実行できるようにします。
OracleWebCenterSitesは多くのデフォルトアセットタイプを提供し、開発者が独自のアセットタイプを作成できるようにします。アセットタイプ、その定義およびアセット自体は、WebCenterSitesデータベースに表または表エントリとして格納され、このガイドでは大まかにコンテンツと呼ばれます。
『OracleWebCenterSitesでの開発』のデータモデルの構築に関する項を参照してください。管理者はこのガイドを読んで、アセットタイプの基本を理解することをお薦めします。
ユーザーはサイトコンポーネントです。このガイドでは、しばしばコンテンツプロバイダと呼ばれ、開発者のデータモデルを使用してコンテンツを作成および管理します。
コンテンツプロバイダは対象分野の専門家です。次のような場合があります。
各コンテンツプロバイダは、ユーザーアカウントによりWebCenterSitesに識別される必要があります。ユーザーアカウントは、ユーザー名、パスワードおよびOracleWebCenterSitesのセキュリティシステムの基盤であるアクセス制御リスト(ACL)で構成されます。
ACLはデータベース表に対する権限のセットです。同じACLが表とユーザーの両方に割り当てられると、権限(読取り、書込みなど)が付与されます。ACLが表とユーザーで共通ではない場合、表に対する権限はユーザーに付与されません。
たとえば、SystemUsersというシステム表には、ユーザーアカウント情報が含まれています。表には、SiteGod、UserReaderおよびUserEditorの3つのACLが割り当てられています。ユーザーにACL(この例ではUserReader)が割り当てられていると、ユーザーは表を読み取ることができます。同じユーザーに2つ目のACL、UserEditorが割り当てられていると、そのユーザーは表を編集することもできます。ユーザーにどのACLも割り当てられていない場合、そのユーザーに表に対する権限は付与されません。
ACLはユーザーに表を操作する権限を与えますが、ユーザーに表を操作する手段を与えるわけではないことに注意してください。たとえば、前のシナリオで、ユーザーの表の読取りおよび編集の権限は、OracleWebCenterSitesインタフェースの表示および編集の機能を使用する権限に変換されます。ただし、同じロールがユーザーと機能の両方に割り当てられていなければ、その機能はユーザーに表示されません。
図2-2ユーザーACL
一般に、WebCenterSitesは次の2つのレベルでACLを使用します。
ACLがユーザーにデータベース表での操作権限を与える一方で、ロールはユーザーにデータベース表での操作手段を提供します。ロールは、ユーザーがサイトへのアクセス権を持つかどうか、および「編集」、「削除」、「ワークフローの開始」などのインタフェース機能をユーザーのインタフェースに表示するかどうかを決定します。これらの機能が表示されない場合、(ACLで指定された)データベース表に対するユーザーの権限を作動させることはできず、ユーザーは表での操作ができないままです。ロールは、作成者や編集者などのユーザーグループも定義します。これらは、サイト、サイトのコンテンツ、付随アイテム(コンテンツを作成および検索するためのスタートメニューなど)およびワークフロープロセスに対するグループの権限(したがってユーザーの権限)を記述するために使用されます。
ロールはACLと同様に実装されます。つまり、ユーザーのインタフェースに機能が表示されるようにするには、機能とユーザーに同じロールを割り当てる必要があります。説明のため、前のシナリオをもう一度使用します。ここでユーザーは、UserReaderおよびUserEditorのACLにより、SystemUser表への編集権限を与えられています。これらの権限を実行するには、ユーザーはOracleWebCenterSitesインタフェースの「編集」機能へのアクセス権が必要です。「編集」は、「一般的な管理」ツリーの、「管理」ノードの下にあります。ただし、「Admin」ノードを表示するには、ユーザーにそのタブと同じロールが割り当てられている必要があります。デフォルトでは、このタブにはGeneralAdminロールが割り当てられています。同じロールをユーザーにも割り当てる必要があります。
図2-3ユーザーロール
要約すると、ユーザーは、表のACLと「Admin」ノードのロールの両方が割り当てられている場合にのみ、データベース表へのフルアクセス権を取得します。実際には、このシナリオのように、ロールとACLが互換的に割り当てられる必要があります。ロールの割当ては、ACL割当てにより付与される権限をサポートする必要があります。
図2-4ユーザーロールとACL
サイトユーザーへのインタフェース機能の表示のほかに、ロールは、サイトでの役割に応じてユーザーをグループ化する方法を提供します。類似した役割を持つユーザーには、同じロールを割り当てることができます。たとえば、管理ユーザーは、「管理」ノードへのアクセス権を持っている必要があります。すべての管理者にGeneralAdminロールを割り当てて、「管理」ノードへのアクセス権を付与することができます。
WebCenterSitesはいくつかのデフォルトのシステムロールを定義し、これらはすべて、OracleWebCenterSitesインタフェース内の様々な機能に事前に割り当てられます。WebCenterSitesでは、独自のロールを構成し、割り当てることもできます。ロール名を選択する際は、サイトにおけるユーザーの役割を考慮し、それに従ってロール名を選択します。(データベース表にマップされている)ACLと異なり、ロールはサイトおよびサイト上の機能にマップされる(つまり、ロールはユーザーごと、サイトごとに割り当てる必要がある)ことに注意してください。
ACLとは異なり、ロールは、別のコンテンツプロバイダをワークフロープロセスに参加させるため、コンテンツプロバイダに公開されます。
スタートメニューはサイトコンポーネントです。メニュー上のアイテムは、サイトで使用するアセットタイプをユーザーと結び付ける方法を提供します。この結合はロールによって行われます。
WebCenterSitesは2つのスタートメニューを定義します。「新規」は、サイト上でアセットを作成できます。「検索」は、サイト上でアセットを検索し、編集できます。
スタートメニューアイテムは、次を指定します。
つまり、スタートメニューアイテムは、サイトで特定のタイプのアセットを作成および検索できるロールや、そのロールが参加できるワークフロープロセスを決定します。
WebCenterSitesは自動的にスタートメニューアイテムを作成しますが、管理者が独自に構成することも可能です。
ワークフロープロセスはオプションの構成で、ビジネスニーズがある場合のみ必要とされ、コンテンツプロバイダ間のコラボレーションを規制するために使用されます。
ワークフロープロセスは、権限のあるユーザーが専門知識を補完し合うようにして、コンテンツアセットの作成から始まる一連の処理を実行し、アセットのレビューを推進して、最終的にアセットの承認に至らせます。承認されると、アセットはユーザーにより配信システムにパブリッシュされ、コンテンツとしてオンラインサイトに配信されます。
パブリッシュシステムはサイトコンポーネントです。パブリッシュシステムは、ユーザーに、サイトおよびそのコンテンツをシステムから別のシステムに移行する手段を提供します。構成できるパブリッシュ方法には、リアルタイム、サーバーへのミラーリング、ディスクへのエクスポート、およびXMLへのエクスポートがあります。サイトの構造(つまり、データベーススキーマ)は、サーバーへのミラーリングまたはリアルタイムのいずれかのパブリッシュ方法で移行されます。コンテンツ自体は、管理者の裁量でパブリッシュできます。
WebCenterSitesは、ユーザーがコンテンツを操作できるオプションのインタフェースをサポートしています。
このオプションのインタフェースはOracleWebCenterSites:ContributorインタフェースのWebモードで、レンダリングされたページでのコンテンツの直接編集をサポートします。Webモードが有効の場合、ユーザーは、パブリッシュ後にWebサイト上でコンテンツがどのように表示されるかを参照しながら、コンテンツを迅速に編集できます。
管理者として、OracleWebCenterSitesインタフェースでオンラインサイトをモデル化する方法(単一のサイトとしてモデル化するか、サイトのセットとしてモデル化するか)を決定する必要があります。単独かコラボレータとともにかを問わず、この決定を下す場合には、オンラインサイトのサイズ、およびそのコンテンツの性質を考慮してください。
次の各トピックではコンテンツ管理モデルについて説明します。コンテンツ管理モデルは次から選択できます。
1:1モデルは、オンラインサイトを直接単一のCMサイトにマップします。CMサイトはオンラインサイトの唯一のソースです。
図2-51:1モデル
1:1モデルは、コンテンツが限定的かつ均一で数人のユーザーによって管理される小さなオンラインサイトで効果的に機能します。ただし、エンタープライズレベルのサイトの場合は、ページがしばしば数百万に達し、対象分野、コンテンツ、プレゼンテーションおよびスコープが大きく異なります。大きなサイトを編成するには、タスクの複雑さに対応できるモデルが必要となります。
1:nモデルは、オンラインサイトを複数のCMサイトにマップします。オンラインサイトの各セクションは、論理セクションか物理セクションかに関係なく、そのソースとして特定のCMサイトにマップします。CMサイトは、互いに独立して機能させることも、コンポーネントおよびコンテンツを共有することにより互いに重複させることもできます。
図2-61:nモデル
たとえば、あるカタログサイトで、家庭用品に関するデータを入力するコンテンツコントリビュータは、園芸用品に関するデータを入力することはありません。したがって、家庭用品と園芸用品を表すには、2つの別個のサイトが使用されます。同様に、ライターが互いに独立して作業を行うパブリケーションサイトでは、スポーツライターはスポーツニュースセクションを表示するサイトを持ち、ファイナンシャルライターは金融関係のニュースセクションを表示する別のサイトを持ちます。各デザインにおいて、2つのサイトが1つのオンラインサイトに寄与します。
1:nモデルでは、各サイトが固有で、独自のコンテンツタイプ、テンプレート、コンテンツプロバイダ、ロール、ワークフロープロセスおよびパブリッシュメカニズムを持っています。各サイトは、対応するオンラインセクションのコンテンツのソースです。
1:nモデルを使用する場合、管理者はサイトを互いに独立するように構成することも、コンポーネントやコンテンツを共有することで互いに重複するように構成することもできます。独立モデルは、特定のコンテンツを他のコンテンツから分離する必要がある場合に役立ちます。たとえば、コンテンツの機密性が高く、特定のコンテンツプロバイダのみが処理する必要がある場合や、コンテンツが異質であるため、別の専門家が処理する必要がある場合などがこれに当たります。
一方、サイトの重複は、関連の薄いコンテンツプロバイダ(異なる部署または事業部門など)間でのコラボレーションをサポートするために使用されます。
たとえば、次の使用例を考えてみます。成長しつつある登山専門のE-Businessでは、登山関連のニュースを発信し、写真アルバムを公開しています。用具一式の販売やFAQの回答も行っています。そのオンラインサイトは、ニュース、写真、用具およびFAQの4つのセクションに明確に分割されています。しかし、多くの場合、ニュースと写真のセクションは写真のコンテンツを共有します。このシナリオでは、選択肢の1つとして、ニュース、写真、用具およびFAQの4つのサイトを、ニュースと写真がコンテンツを共有するように作成する方法があります。(別の選択肢として、ニュースと写真、用具、FAQの3つの独立したサイトを作成する方法もあります。)
x:nモデルは、複数のオンラインサイトを複数のCMサイトにマップします。3つのモデルの中では、このモデルが最も複雑ですが、エンタープライズレベルのE-Businessでは、最もメリットが大きくなります。
このモデルでは、コンテンツアセットは特定のサイトでローカライズされ、デザインアセットと管理アセットはそれらが共有されるその他すべてのサイトとは別のサイトで構成されます。このタイプのデザインでは、管理者がコンテンツをプレゼンテーションおよびビジネスロジックから分離できます。
図2-7x:nモデル
OracleWebCenterSitesでは、独立したWebCenterSitesシステムではなく、環境を提供します。開発者およびユーザーとコラボレートして、サイトを構成できます。エンタープライズレベルの環境は通常、WebCenterSitesによって支えられている、開発、管理、配信およびテストの4種類のシステムで構成されています。これらのシステムは、独自のデータベースで実行され、特定の時点で他のシステムと対話します。
管理者は、これらのシステムすべてを必要に応じて使用します。テストは、一般的に大規模な組織が品質の向上のためにインストールするオプションのシステムです。コラボレータは、開発者です。開発者は、開発システムのみで管理者や管理者がコラボレータとして指名するユーザーともに作業します。この項では、考えられるシステムとそれぞれのシステムでの管理者の役割をまとめます。
図2-8OracleWebCenterSites環境
WebCenterSites環境でのシステムの名前は、このガイドで使用している名前とは異なる場合があります。一般に、管理システムはステージング、配信システムは本番、テストシステムはQAまたはQAテストとも呼ばれます。